電動ドライバー

2021年3月29日

DIYが一大ブームとなっている昨今、若い女性の中にも工具を持っている方が多く見られるようになってきました。定番の工具として挙げられるのは、ペンチ・レンチ・プライヤー・ハンマー・ドライバーなど。これらは生活に身近な工具なので、一度は触ったことがあるのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは、そんな定番工具から少しレベルアップした「電動ドライバー」です。ネジ締めは力を要する作業。電動のドライバーを使えば、力の弱い女性でもネジを締められるようになります。
また、ドリル(穴を開ける)としても使えるなど、できることの幅が広がることも魅力です。

 

電動ドライバーでは以下のようなことができ、それぞれの動作の精度を上げることができます。

・ネジを締める
・ネジを緩める
・穴を開ける

例えば、ネジを締める際はクラッチ機能を使うことによって「トルク調整」をすることが可能です。トルクとは、ネジを締めあらかじめクラッチ機能を使ってトルクの値を設定し、その木材に合った強さでネジを締められるのです。
なお、設定できるトルクの値はドライバーごとに異なりますが、少なくとも約10段階、多いものだと約20段階以上から選ぶことが可能です。より繊細で、正確な作業ができるようになるのです。
また、穴を開ける時は、スピードの調整もできます。固く分厚い木材でもスピーディーに穴を開けられますし、丁寧な扱いが求められる薄い木材の場合は、ゆっくり慎重に作業することも可能です。
このように、電動ドライバーは「通常のドライバーより多くの仕事を、より精密にできる」工具なのです。

 

使い方を具体的に見ていきましょう。
1.トルクを調整(ネジを締める強さを決める)orドリルモードに設定します。
2.ビット(ネジ締めや穴あけをする先端パーツ)を装着します。引っ張って外れないかを必ず確認してください。

3.セッティングが完了したら、コンセントを挿します。誤作動でケガをしてしまうことのないよう、必ずこの順序を守りましょう。充電式の場合は、電源スイッチに触れないよう十分に気をつけて準備してください。
4.ネジ締めの場合は、ネジのビスにビットをはめ込み、スイッチを押して狙った場所でネジを締めます。この時、ネジ締めのスピードを徐々に速めていくのがポイントです。最初から最速スピードで締めてしまうと、まっすぐネジが入らないことがあるので注意しましょう。

 

ここまで「電動ドライバー」と一括りにしてご紹介してきましたが、実は電動ドライバーは、「ドリルドライバー」と「インパクトドライバー」という2つの種類に分けられます。ネジを締める・ネジを緩める・穴を開けるというすべての作業ができるのは、ドリルドライバーです。

インパクトドライバーができるのは、ネジを締める・ネジを緩めるという2つの動作のみです。穴を開けることはできません。
「だったらドリルドライバーだけ持っていれば良いのでは?」と思われるかもしれませんが、インパクトドライバーの特長は、ネジを締める力が強いことにあります。大型の家具などを組み立てる際は、ドリルドライバーを使うよりも少ない負担で作業ができます。
どんなものを作りたいかによって上手に使い分けられれば、作業の効率は大幅にアップします。

電動ドライバー