タワマンの真価?②

2021年2月22日

平成29年度の税制改正により、タワマンの固定資産税が変更になりました。

平成29年1月2日以降建てられた20階以上マンションでは影響があります。以前は階数には影響されず、面積が同じであれば料金は一律。これからの課税評価額は25階は変わらず、それより高いと増額、低いと減額されます。1階数ごとに0.256%ずつ差が生じます。

今までの低層階が人気がなかった理由は眺望の良さがない、節税の効果が薄い、ということでしたが今後は人気を集めるようになりそうです。中低層マンションよりも固定資産税が安くなるケースもあるようですから。

 

固定資産税が見直された背景には、富裕層によるタワマンを活用した相続税対策を封じる目的もあります。固定資産税評価額は、そのまま相続税の評価額にもなるからです。

つまりタワマンの高層階は、物件の価値に対して相続税が安く、その差額が節税効果を生んでいたのです。とはいえ、これからもタワマン購入による節税効果はまだまだ期待できます。土地の持ち分が小さいタワマンは、増税したとはいえ、1戸あたりの固定資産税額は少額になります。

 

まとめると

・人気がなかったタワマンの低層階も売れるようになる(新築の場合)

・タワマン節税をおこなう人が減る

・中古タワマンの高層階は人気がでる

・中古タワマンの低層階は人気がなくなる

急激に市場の動きが変わるわけではありませんが、購入・売却の際考慮する必要はありそうです。

タワマン