3Dプリンターで家が建つ時代がやってきた

2021年11月19日

家の形は自由自在で低価格、そんな夢のような話が現実になってきたかもしれません。

 

ドバイでは2016年に強化繊維プラスチックとガラス繊維強化石膏による補強コンクリートを材料にオフィスが建てられましたし、既に分譲住宅の販売も行われています。

カナダでは民泊用として3Dプリンター住宅が登録され始めました。最大4人宿泊可能で1泊約1万8040円だとか。

基準が厳しいと言われるドイツでも2階建て延べ床面積160㎡の住宅が作られるなどしており、実用化している国も増えてきています。

 

3Dプリンターの最大の魅力は建築時間が短いこと。わずか5日程で家が建つそうです。(通常7カ月程かかることと比較するとその工期の短さは革命です)

更に曲線を描けるのでデザイン面でも自由度が増し、狭い空間の有効活用にも役立ちます。

他にも物流・人件費の削減・材料の無駄がでにくい・エコな素材で作る事ができるなどメリットはたくさあります。

 

その波は災害大国日本にも。

日本企業の3Dプリントの活用は遅れていると言われていますが、既に30坪300万円で3Dプリント住宅を創るプロジェクトが始動しており、2022年には3Dプリンターで創られた別荘用の小型家屋の試験販売を開始する計画です。

日本の建築基準は世界の中でも特に厳しいですが、人手不足の建設業界で、もし3Dプリンターが活躍すれば建築業界の常識が一気に変わると言われています。

低価格で安全性の高い住宅を待つことなく購入することができる様になれば、ライフプランによって家を建て替える。セカンドハウスを建てる。ローンを組むことなく住宅を購入するなどニュースタンダードが確立するかもしれません。

 

また、災害と隣り合わせだからこそ、災害時の仮設住宅としても期待されています。

諸外国でもスラム対策やホームレス対策などとしての開発が進められていますので、今後の日本での動向にも注目です。

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